Kindleセールだったので買った。CPUやメモリやコンパイラが具体的にどうやってプログラムを実行しているのかというのはいまいち理解できていなかったので、ちゃんと読んでおこうと思った。生物で言えば、生物現象を理解するために細胞や分子レベルの話もちゃんとやっておこうというアレ。
概ね期待通りの内容という感じで、コンピュータを構成するCPU、メモリ、ディスク、周辺機器がそれぞれどのような役割を果たしているかなどがわかりやすく解説されている。ハードウェアの制約の上でどう生産性を高めてきたかというような歴史的な流れにも触れられている。ハードウェアの視点からみれば、なるほどわかりにくいメモリ管理にも理由があることがわかる。アセンブリ言語も相当古い時代の産物で触らぬ神になんとやら…というイメージだったが、マシン語と1:1対応しているのでプログラムの生の動きがわかり、生の動きがわかることでプログラムの挙動の理解が深まるということで現在でも有用だと思った。
Windows Vistaやフロッピー・ディスクなど古さを伺わせる単語が出てくるのが気になったけれども、逆にさらなる改訂が出ないのは扱っている内容が現在でも通じているということなのではないかと思う。今年はCSの理解も進めればなーと思った。