初歩からの無職

廉価版BeatsXとして見たSonyのWI-C310が結構いい感じ

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だいぶ前の話だが、BeatsXが壊れてしまった。

ワイヤードイヤホンでつないでいたのは、Airpodsのノイズキャンセリングがそのうち出るという噂があったからだと記憶している。ということで、かなりの期間をワイヤードイヤホンで過ごしていたのだが、完全に鎖に繋がれた家畜状態で人間としての尊厳を否定される日々だった。結局、目当てのAirpods Proが出る頃には身も心も財布もすっからかんになってしまった。

というわけで、ともかくワイヤードイヤホンからだけでも脱しようとBTイヤホンを探してて一番良さそうだったのがこのSONYのWI-C310というやつ。2週間くらい使っているけど、廉価版BeatsXというポジションという感じでよい。

切り替えが楽なマルチペアリング対応

BTイヤホンに求めているのは、現在使っているAppleの複数製品(iPhone/iPad/Mac)の切り替えがスムーズなことで、そうなると必然的にW1/H1チップを搭載したApple/Beatsのイヤホンが最強ということになる。ここは揺るがないはず。

W1/H1以外のApple系統以外のBluetoothイヤホンはどうなのかみていく。まず通常のBT製品は1:1対応なので、それを複数製品で切り替えようと思ったらいちいちペアリングをし直すという作業が必要になるので、それぞれに1つずつ用意したほうが多分早い。

W1/H1の次善となるものはマルチポイント対応のもので、これは複数のBT親機を同時に接続できるものになる。が、マルチポイント対応してるものは自分が知る限りBOSEとかの比較的高いものになるので今回は除外。

というわけで現実的な選択肢としてはマルチペアリング対応のBTイヤホンということになる。これは複数の親機を登録できるものだが、マルチポイントと違って同時に接続はできないので、切り替えの際には現在接続している機器から接続を切らなければならない。結構面倒に見えるが、1:1対応のようにいちいちペアリングをし直すよりかは楽という位置づけ。

WI-C310-multi-paring

SONYの公式ページより

このマルチペアリング、世に出回っているBTイヤホンはそもそも対応・非対応を記載していることがめったにない(対応していないのだろう)。しかし、SONYのこの製品は公式に対応表明していて、しかも台数も8台とかなり多い稀有な製品となっている。

WI-C310 on iOS

そして、Appleの方からも嬉しい追い風があり、最近アップデートされたiOS13/iPadOS13からはコントロールセンターからBluetooth接続機器のConnect/Disconnectができるようになった1ので、大まかな動作としてはdisconnect操作の1ステップが増えただけで済んでいる。(W1/H1も基本的にコントロールセンターを引っ張り出す必要がある)まぁ、もともとロック解除→設定→Bluetoothという手順を踏まなければBT機器のコントロールができないAppleがクソだったのだけど、とにかく格段に楽になった。2最近のiPhoneはイヤホンジャック廃止してるので、コントロールセンターに自社製品しかアクセスさせないというのはあまりに横暴で、当然といえば当然ではある。

Type-C採用と一日持つバッテリー

WI-C310は電池持続時間最大15時間とあり、実際に今のところ朝起きてから夜寝るまでバッテリーが持つ。10分の充電で60分の急速充電が可能ともあるのだけど、そもそも1日持ってしまうので、この充電速度は実際にはなんか死んでる感じも否めない(充電は実際かなり早い)。これもUSB Type-C採用のおかげだろうか。

BeatsXはというと、最大8時間で一日中とまではいかず、実際使っていてどこかのタイミングで充電する必要があった。それでも5分充電で2時間という驚異的な充電速度がうまく機能しているので、うまくバランスされている感じだ。

beats x vs WI-C310

バッテリー容量にこれだけ違いがあるので、その分WI-C310はごん太でずっしりと重さも感じる。完全ワイヤレスではない首掛けワイヤレスイヤホンの宿命でバランス崩れたりしちゃうのだけど、BeatsXはその当たりをよく考えられている印象。対して、WI-C310は結構気になるレベルで何回か掛け直している。この辺のちょっとしたフィット感は日中の充電が不要なのと値段で我慢できるかなという感じ。BeatsXほどではないけどWI-C310も充電速度結構早いのでもう少し小さくしても良かったのではとも思う。

とにかく安い

マルチペアリング8台、Type−C採用、バッテリー15時間といろいろいい感じなのだが、値段が4000円を切る。とにかく一番のメリットはここに尽きる。BeatsXがあらゆる点で優れているとは思うし、何なら特に理由がなければ完全ワイヤレスのAirpods Proを買うべきだと思っているのだけど、それらすべてを吹き飛ばすだけの値段。壊れて買い直してもそれでもBeatsX1個よりも安い!

その他気づいた点

  • 音質とかの評価は自分にはできないけど、AACなのでいいんじゃないかな
  • 遅延は普通のBTイヤホンという感じ。出力だけだと気にならないけど入力が加わるとたしかに遅延が存在することがわかる
  • イヤーパッド大きさ別に3つあるけど、さらにツメ?のようなものがあると個人的にはズレなくてよい
  • 防水はないので故障しやすいのではないかと少し心配。USBの口は蓋がある。
  • タッチノイズが気になるので買えるならやっぱ完全ワイヤレスなのだよな…

というわけで、BeatsX壊れちゃったけど今金なくてしのぎのBTイヤホン買おうという似た状況に陥った貧乏人がいたらおすすめできます。


  1. macOSは元からメニューバーで管理できる

  2. 実は未だにiPhone6を使っているのでiPhoneだけは未だに面倒なんだけど、接続が面倒なだけで接続解除はBTごと切るという古くから伝わるやり方でなんとかなっている。