入院備忘録

結石の手術で通算で24日ほど病室で過ごしたので経過などメモ。

結石がわかるまで

冬場くらいから下腹部の痛みがあり、しばらく横になると和らぐような状態が続く。位置的に大腸になんかできてるのかな?と思っていたけど、精神科や歯医者ですでにお金がいっぱいいっぱいだったので、まあ最悪でも大腸がんだしがんなら色々諦めもつくよななどと考えてお茶を濁す。

4月中旬に歯医者が一段落したので消化器内科に診察に行ったら、腎臓に結石があることが判明したので泌尿器科に紹介状。診察予約が取れたのが2週間後で、その日も診察だけで結果がさらに1週間後。やはり腎臓に大きな結石2つがあったので、この時点でとりあえず手術するなら盛岡の病院に回される方向になりそうなことは確認し、GW後に改めてCTで撮影することになった。

ステント挿入

泌尿器科の診察の二日後のGW直前の金曜日に、激しい腹痛に襲われる。小一時間悶え苦しんでも一向に収まる気配がないので、住人に病院に運んでもらう。

CTで撮影したところ、やはり石が詰まっているのでとりあえずステントを挿入する。仙骨と尿道にそれぞれ麻酔。仙骨麻酔も痛かったけど、ステント挿入はさながら地獄だった。後からわかることだが、そもそも手術設備のある病院であれば、この時点で全身麻酔とTULで尿管の石を取り除くという少なくとも患者の苦痛度的にはるかにマシな選択肢があったわけで、田舎の医療リソースの問題をちんちんで痛感することになってしまった。

ステントを挿入後はGW明けのCT撮影の必要がなくなったのでさらにその1週間後に方針を決めることになった。ステントを入れてからの生活は、はっきりと異物感があり、排尿時に激しい痛みを伴って、自転車で移動すれば血尿が出るようなかなりつらい生活となった。

GW明けの診察で、「定期的に交換しながらのステントを入れたままの生活もできますが、まあまだ若いので手術がいいかもしれない」と言われたが、余命2ヶ月とかでもない限り絶対取り除くでしょって思った。結石の治療はすでに薬でどうにかなるサイズを超えていたので、超音波で外から壊す体外衝撃波結石破砕術(ESWL)か尿道から管を入れてレーザーで破砕する経尿道的尿管結石破砕術(TUL)の選択肢があるようで、前者は1泊2日の入院で済むけど実際は何度も通院して何回か行う必要があり、後者は1週間ほどかかるが一発でケリがつくという感じだったので後者を行う病院に紹介されることになった。

手術入院(1回目, 尿管結石)

入院に先立って市役所で限度額認定証を取得した。てっきり最下級戦士だと思っていたけど、低所得者区分は住民税非課税世帯で少なくともなんの援助もなしに住民税非課税にするのはかなりの至難の業なので結局限度額は57600円だった。

入院直前に右足に痛風発作が起きた。石の原因も尿酸値かもしれない。

5月20日から10日間入院。医師から状態を見る限り、尿管の結石と腎臓の結石で2回に分けたほうが良いだろうということになった。限度額は月ごとなので、月をまたぐので入院は単純にこれで2倍近くになってしまった。

はじめての全身麻酔だったけど、気づいたら意識を失ってて気づいたらドラマでよく見る手術台で目を覚ます感じになってた。とりあえず尿管の石は破砕して取り除いて、ステントも交換になった。

ステントは入っているけど、排尿時の痛みがまったくなくなったのでびっくりした。石のせいかもしれないけど、前は少し長かったので短いのを入れてくれたらしい。(退院後に自転車も乗ったけど、血尿も出なかった)

入院中は基本的に寝っ転がりながら読書やアニメを見て、飯の時間になったら勝手にご飯が運ばれてくる感じだったので、入院生活自体は最高だった。高校を中退しているので山月記と坊っちゃんとFate/stay nightを未だに知らなかったが、入院中にFate/stay nightは見た。でかい実家にたくさんの女の子と同居しててエロゲ主人公の風格があった。

手術入院(2回目, 腎結石)

退院から1週間後に再入院して、腎結石を破砕した。TULはある程度の量だと破砕した結石を掴んで外まで出すこともやるそうだけど、腎臓に15mm、13mmとかなり大きいのが2つだったので今回は砂状にして尿と一緒に出す感じになった。

ここで腎盂尿管移行部狭窄症という先天的に腎臓の出口から狭いことがわかった。結石ができやすいのもおそらくこれが原因の一つで、狭窄症自体を改善するための手術もあるが、今回は結石だけにしておくことになった。

なんとなく昔から腎臓が悪かったという記憶があるが、母親から「腎臓が悪くなったのはお前が言うことを聞かずに鼻水を飲み込んだりしたせいだ。もう二度と良くなることはないから取り返しの付かないことをお前はした」などと責められた記憶があったが、先天性であるのと仮に児童期の生活習慣が悪いとしてもやっぱり親の責任はでかいので、親ガチャのハズレ感の強い人生だった。

今回の入院中にステント抜去も行う予定だったが、狭窄症のせいか砂の出も悪いのでまた月末に入院することになった。あと痛風が今度は左足に発症した。1日2リットルの水分と完全に健康管理された入院食での生活の中でもなぜか尿酸値が上昇しているので、整形外科の医師からそういう体質なのだろうと言われた。

入院中は84年ゴジラからの平成ゴジラシリーズとFate/Zeroを見た。平成ゴジラ前半はまだまだ米ソ対立と日本イケイケ感があって時代を感じた。Fate/Zeroは切嗣悲しすぎたのと、ギルガメッシュ煽り耐性低すぎてネット時代を生き抜けないのではないかと思った。

入院(3回目, ステント抜去)

6月最終週に入院。前回の入院から2週間ほど空いたが、あまり砂は出ていないようなので、ステントを抜いて詰まった場合は砂を除去する手術が必要になり、その場合は退院は7月1日以降になると言われる。このケースだと請求日がまた月をまたぐので、入院費用がさらに増えることになる。

幸い、砂の出は順調だったのでほどなく退院となった。造影剤を使う予定だったが、喘息持ちだったのでレントゲンとエコーだけになった。喘息は小児喘息以来、定期的にしんどくなることはあるけど病院には行っていない状況で放置していたのだけど、全身麻酔の手術のときは最悪死ぬこともあるのでちゃんと治療しといてねと注意される。

入院中はFate/stay night Unlimited Blade Worksを見る。少女革命ウテナの世界の果てにしろ、アーチャーにしろ、気高さを失ってしまうと人は日サロに行ってしまうのだろうかと考えた。慎二が生きててよかった。

こうして結石と聖杯を破壊し終えてなんとか戻ってくることができた。

その他気づき

  • Wifiなしでも事前にiPadにコンテンツダウンロードしておけばかなり過ごせる。LINE Mobileのコミュニケーションフリーで容量が尽きることもなかった。
  • 入院食はエネルギー制限食で1食あたり600キロカロリーだったが、そこそこお腹いっぱいになれてたので、普段食べてた量は何かがバグってたんだなって思った。
  • 僕は点滴がかなり難しい部類なのだが、要注意人物になっていた。
  • 入院費用は完全に全財産を3倍近く超えてしまっているが、クレジットカードに対応していたので分割払いでなんとか乗り切れるかどうかというところ。貧乏人はクレジットないと死ぬ。
  • 限度額は医療費のみなので、入院食や差額ベッド代には適用されない。今回だと57600円+入院食代で1回の入院で大体7万円くらいになった。
  • 他の社会の設計と同様に、病院も家族のサポートを前提としているので色々と大変だった。連帯保証人もそうだが、手術は最悪本人の意識がない状態での意思決定を委ねる人が必要なのもあって事前に説明が必要だった。家族と疎遠な人間はそういう人を準備しておく必要がある。今回は知人が快く引き受けてもらった。
  • こちらから説明しない限り向こうは世間一般平均的な30代男性(安定収入あり、貯金あり、医療保険加入済み、有給休暇で入院している、サポートをしてくれる家族がいる、マイカー保有)をイメージするしかないので、想像を絶する極貧限界オタクであることを伝えなければならない場面が出てくる。今回は入院中の痛風発症で、なんとなく入院を2,3日延ばされそうになったのだが、そこで発生する数千円でこちらはバランスのよい食事をする余裕さえなくなることを伝える必要があった。(最初からソーシャルワーカーに相談しておけば、病室で騒ぐ必要もなかったかもしれない)
  • Fateは文学
 

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