初歩からの無職

2014年を振り返って

    2014年は色々あった。大きい出来事としては退職と上京だけど、リアルでもニートのphaさんやナリワイの伊藤洋志さんに影響されて田舎が見てみたくて岡山の山間地域に足を頻繁に足を運んでみたり、そうかと思えば半年以上に渡る引きこもりもしてたりする。気持ちの浮き沈みも激しいし、情緒不安定と言われればそうなんだけど、それでも働いてる期間よりは充実してたのかなって思う。

    退職

    前職の職場では色んなことを学ばせてもらった。営業職で入ったんだけど僕は本当に使えなくて、物覚えも悪いし他人に気を配れないし、本当に自分は不器用なんだなということを痛感した。同期で入った女の子は器用だし責任感も強いし、しかも面白い。頭の先から爪先まで笑いのエッセンスがあると自負している僕からすればそこは本当に悔しい。そんなんで彼女のことは本当に尊敬しているし、なんとなく仕事において完全にスペックに上下があることを痛感する。バリバリ働いてる人達ってCPUで言えば複数のコアを搭載したハイスペックでどんなタスクも同時にこなせるけど、僕は旧時代のシングルコアで一片に処理することはできないんだろうなと。

    そういう経緯もあって、本格的にぶっ壊れる前に身勝手なお願いだけど部署を現場の方に移してもらった。単純作業と言ったら響きは悪いのかもしれないけど、仕事内容はすごくシンプルで僕のCPUでも十分に処理できる内容だった。余裕ができてはじめて、営業のときには見えなかったこの会社でやってる一連の流れが何となくわかってきた。何故か営業の時の現場実習では全く考えが及ばなかったことも気づけてどんどん仕事が楽しくなって、それなりに責任感も持ってやれた。

    そこまで来て始めて自分の就活は失敗だったのかなと思う。WEB系に興味はあったけど、この業界は大変で、趣味を仕事にすると趣味が嫌いになっちゃうかもという不安もあり、自宅から通える地場企業に焦点を絞った。そういう意味では狙いどおりの効果的な就活で何社か内定も頂いたわけだけど、僕はもっと自分に何ができるかということを考えなくてはいけなかった。仕事的に興味の無い分野でそれなりに頑張ろうと思ったら、それなりに器用にこなさなくてはならない。僕はどうしようもなく不器用な自分をもっと把握すべきだったと思う。

    そうだ上京しよう

    そういう考えに至って、自分に何がやりたくて何ができるのかを本気で考えてみようと思った。東京は色んな人やモノや情報が集まっているし、僕がそういうものを探す上で最適な場所だった。確かに無職で上京するのって少ない貯金が全部なくなっちゃうかもしれないけど、それでもいいと思ってる。その時はまた帰ってしこしこ働けばいいやと。「上京したけど無一文になって戻ってきたんですよ」って言ったら面白がって使ってくれる人もいるかもしれない。

    引きこもってみた

    上京するって決めてから住まいは前々から興味があったギークハウスに住もうと思った。都内のギークハウスってなんだかんだで結構な家賃(それでも安いんだろうけど)で、住むなら元住吉とか新丸子とか横浜なのかなーって思ってたんだけど、ちょうど入居者がいっぱいで入れなかった。本当は急がなきゃいけないんだろうけど、僕はまぁそんな急がなくてもいいかと思い、開くまで待つことに。バイトして資金を貯めるのが賢かったんだろうけど、僕は上京したら自分の実名や顔や生活をすべてオープンにして「ダメ人間コンテンツ」として提供したら面白いんじゃないかと思ってたので、せっかくなのでガチで引きこもろうと思ったわけである。機会があればまとまった記事も書こうと思う。

    一切の連絡を断って、プレイできなかった積みゲーを淡々と消化したり、たまにはWeb系を弄ってみたりしたが、やっぱり最後の方は精神的にかなりくるものがあって、そろそろ耐えられなさそうなときにギークハウス元住吉が住人募集を始めたので急ピッチで引っ越しを敢行したわけである。前の職場の人は「まだ福山にいたのかよ!」って感じでしょうが、とにかく上京したから嘘はついてないのです。

    来年もよろしくお願いします。

    引きこもり期間が結構長かったので、ダークな感じの一年になりかけましたが、無事上京も果たして決意の年になったのかなと。来年は実行の年になればと思います。

    この場を借りてもう一度。特に引きこもり期間中に連絡してくださった方、ご心配をお掛けしてすいませんでした。おかげさまでだいぶ充電できたので来年はフルスロットルで頑張りたいと思います。良いお年をお迎えください。