初歩からの無職

Kindle Paperwhiteで読書体験だけでなくiPhoneが何かいい感じになった話

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iPad購入が頭をよぎるせいかKindle端末を買うかどうか前々から悩んでいたんだけど、7/12の2016年のPrime Dayで各種Kindle端末が半額だったのでKindle Paperwhiteを購入した。結果的に読書体験が結構変わったので個人的な感想を書きます。

だらだら駄文を読みたくない人達のために結論から先に書くと僕がKindle端末を購入してよかったなぁと思ったところを列挙しておく。

  • スマートフォン、タブレットからの読書に消費するバッテリーを分離することができる
  • 基本的に読書専用端末なのでTPOとか騒ぎ出す浅い人間にも一定の効果がある
  • 荷物にならない
  • iPadとかに比べれば比較的に心置きなく落とせる
  • オーナーライブラリで月一冊無料で読める(※Kindle Unlimitedを契約するならあまりメリットはなくなった)
  • 目の疲れや腕の疲れが減った気がする

ってな感じですかね。全体的には買ってよかったなというところです。とりあえずだらだら書いていきます。

Kindle端末を購入するまで

ハイライト機能で劇的に読書体験が変わった

Kindle端末を買うかどうかの前に、そもそも紙の本ではなくKindleで本を購入するメリットについても触れておく。そもそも僕は元からそんなに読書する人間ではない。小説はほとんど読まなくて、もっぱら本を読むときは何か知らないことを知りたいときだったりするわけだけど、読むのにも時間がかかる上に忘れっぽくて結局見返さないといけない。

結局読書効率が悪すぎて時間を消耗するイメージがあるのでよほど興味が無い限り本を手に取ることは少なくなってしまったわけだけど、Kindleのハイライト機能がこの読書体験を劇的に変えてしまった。Kindleでは文章をドラッグしてハイライトすることができて、後から専用サイトで全てのハイライトを見直すことができる。ハイライトの該当ページにもジャンプできるので、前後の文脈もスピーディに確認することができる。

kindle-highlights

逆に言えば、読みたい本がKindle化されていないと絶望の淵に立たされることになる。ハイライトできないのでシコシコEvernoteとかでタイプするのが一番早そうだけど、それでもKindle端末やアプリのスピーディさに比べたらなぁ…って思うとやっぱり紙の本はなかなか手に取れない。一応、OCR認証付きのペン型スキャナというのもあるんだけど、精度と価格のバランスがもう少し進めば購入するかも。

大きい画面で読みてえなぁ…

ハイライト機能で以前よりも知識の引き出しが増えていく感じがとてもよくて読書量が増えてきた。Kindleは厳密に言うと所有しているわけではないのだけど、それでも本棚に本が並ぶのが快感というのは少し分かる気がする。何かうろ覚えだったらもう一度すぐに読み返せるというのは便利だし、漫画とかは暇なときに定期的に読み返したりするので、常に大量の蔵書を抱えて移動でき

ともあれ、読書量が増えてもう少し大きい画面で読書したいなあと思うようになり、iPadかKindle端末どちらかを購入するかを考えるようになった。正確に言うとiPadはいずれ買うつもりだったので、機能的に被りそうなKindleを今買っていいものかという悩みだ。

結局、あんまり答えが出ないまま購入を渋ってたんだけど、7月にPrimeDayが来て各Kindle端末が半額だったので衝動買いしてしまったわけである。

使ってみて感じたKindle端末のメリット

バッテリーの制約から解放される

結局のところ、Kindleの購入に迷う層としての悩みどころはPC・スマートフォン・タブレットなどにアプリがあるので、何も専用端末を購入する必要はないというところなんじゃないだろうか。実のところ、Kindle端末を購入するのは読書体験を向上させることよりもiPhoneのユーザー体験を損なわないようにするという切り口の方がメリットが分かりやすいなぁと思った。

例えば、iPhoneでもKindleは読める。読めるんだけど、その間ディスプレイはフル稼働だ。当然、バッテリーはガンガン減る。iPhoneで読書するということは一日に何も充電しながら使用するということだ。もちろん、モバイルバッテリーやコンセントのあるところで充電しながら使用すれば解決する問題でもある。

でもこれは言い換えると、バッテリーで制約された範囲でしか読書できていないということになる。読書だけでなくiPhone自体も1日に何度も充電しないといけないという、なんともユーザー体験も損なってる状態と言っていいだろう。大げさかもしれないけど、これはiPhoneでKindleを読んでいると実感するところでもある。

Kindleの専用端末を購入するということは、すなわちこれらのガジェットから読書分のバッテリーを分離するということで、読書体験をバッテリーの制約からある程度解放してくれるということを意味している。しかもKindleは「一度充電すれば数週間持つよ」と銘打ってるだけあって、バッテリー持ちはすこぶる良い。これだけでKindle買ってほんまよかったなぁ〜と思っている。

Kindle Paperwhiteを買っておいて本当に良かったと思った時はPokemon Goが日本でもリリースされたときだ。PokemonGoの登場によって移動中は常にポケモンを起動しているし、仕事中は読書やTwitterやFacebookで1日中休みなくiPhoneが稼働することになってしまった。これだけ激しくバッテリーを消耗する生活になってしまったが、iPhoneの充電も煩わしさを感じないレベルで生活できている。

ちなみにモバイルバッテリーに関して言えば、僕は20000mAh超の結構ごついヤツ1個をかばんの中に忍ばせてWimax端末とかKindleとかを充電しながら持ち運んでる。かばんに充電機能つける感覚。

"小回りが利く"Kindle

Kindleにかぎらずタブレットサイズのデバイスは軽くて小さいのでモバイルしやすいのがやっぱり便利だ。でもKindleはそれだけではなくて、色々な点で小回りが利くのである。

一つは、他のタブレットよりもアグレッシブに使えることが挙げられる。iPadだったら落として壊してしまった時のショックは計り知れないので結構慎重な運用をしてしまうけど、Kindleの価格はたかが知れているし、万が一壊れてしまっても読書ができなくなるだけなのでかなりカジュアルに落とせる。(いや、落としたくはないけど。)実際歩いてるときに落としてしまって角の部分が少し欠けてしまったけど僕の心は一切波立つことはなかった…。

二つ目に、利用できるシーンが結構広い。なんとなく仕事中にスマホやタブレットを見ていると何か注意してくるよくわからない人がいたりするし、それでちょっとバツが悪い思いをしてしまう人がいるけど、Kindleだと基本的には読書しかできないので割りとその辺がマイルドになる気がしている。まぁ、僕はどっちみち仕事中にスマホとか見まくってるんですが。

体に優しいKindle

Kindleはフロントライト搭載でディスプレイの正面を照らしているので、目に向けて光を発しているタブレットと比べて疲れないという触れ込みだ。プラシーボかもしれないけど確かに読んでて目が疲れるということはない気がする。

Kindle本体も軽い。チープささえ感じる軽さなので、腕の負担も減った(と思う)。

イマイチだったところ

モッサリしてる

アプリ版のKindleはハイライトとかさくさくだったけど、Kindle Paperwhiteは結構動作がモッサリしてる。特にハイライトをするときは結構コツがいるレベル。この辺りは値段相応のスペックかなーという感じ。

存在感を失ったKindleオーナーライブラリ

Kindle端末の直接のデメリットというわけではないんだけど、なんだかなぁと思うところがあるので書いておく。

Kindle専用端末を購入したときのオマケ的な特典として、対象の本が月1冊無料で読めるオーナーライブラリというものがある。本のバリエーションや機能的に見てもあくまでオマケだったけど、Kindle端末を購入する最後のひと押し的な特典だったなあという感じのものだった。

ところがKindle Unlimitedという読み放題サービスが来た。実はKindleオーナーライブラリの対象本の殆どがKindle Unlimited対象だ。ただでさえ影の薄かったオーナーライブラリの存在感がさらに薄まってしまった。

Kindle専用端末を購入するヘビー読書層にとってUnlimitedはかなり魅力的なサービスだ。オーナーライブラリのお得感はUnlimitedを利用しない読者層ということで、更に狭まった感がある。

まとめ

迷ってるならとりあえず買いで

読書に限らず、他のモバイル機器の充電頻度とかも改善されるので、迷ってるなら買ってしまっていいんじゃないかと思う。安いし。

3GモデルかWifiモデルで悩むが、僕はWimaxに常時接続しているのでWifiにしておいた。頻繁に本をダウンロードするようであれば3Gもいいかもしれない。

広告ありモデルは起動のたびに広告表示されるということで相当イラつくことが予想されたので広告無しの方をオススメする。

Amazon Primeもオススメしときます。

Prime会員ならKindle端末を購入するときの割引クーポンも受けられるのでそれだけでPrimeの年会費の元も取れるので合わせて登録するのもいいかもしれない。最近は発送のメリットだけでなくてPrime PhotoとかPrime VideoやPrime Musicとか、過剰すぎるサービスが受けられるのでかなりオススメ。