初歩からの無職

またまた沖縄に行ってきた話

    こんにちは。GWに引きこもってる種延です。地元の友達と旅行に行こうということでまたまた沖縄に行ってまいりました。また沖縄行きたいなぁって思ってたらこれだよ!

    初羽田&寝坊

    今回は行きは初の羽田空港でした。めっちゃ近くて時間にも余裕があるなあと思ってたんですが、朝イチの便だったので多分寝坊しそうだなあって思ったらやっぱり寝坊しました。次の便に移してもらって差額1万円なり。痛い。

    空港の話を先にしちゃうと帰りは成田でできたばかりのLCC用の第三ターミナル着。これ第二ターミナルまでバスで10分で駅と接続しようと思ったらちょっとだけ不便。ただまぁ東京駅までのシャトルバスが1000円で、電車だけで行くよりも安く済むのでありっちゃありかもしれない。そもそも成田を使いたくないけど、羽田は便が少ないんだよなぁ。

    首里城の後、ガンガーラの谷へ

    初沖縄の友達がひとりいたので初日はとりあえず那覇周辺の観光スポット巡り。首里城はさすがに旧正月シーズンよりは人が少ない。今回は本殿の中にも入場することにした。資料とか置いてあるけど、いい加減撮影禁止やめてガンガンシェアしたほうが良いと思うんだけど。

    旧石器時代の人類・港川人

    首里城を見終わったのでソーキそばを流し込み、ガンガーラの谷へ。公式サイトではガンガラーだけど、なんか沖縄の人はみんなガンガーラって呼んでる気がする。

    ガンガラーの谷は、数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れてできた、豊かな自然が残る亜熱帯の森。約1万8000年前に生きていた「港川人」の居住区としての可能性も高く、今も発掘調査が行われ、「自然」や「命」に思いを巡らせながら体感していただくことをコンセプトにしています。 引用:ガンガラーの谷 公式サイトより

    僕はこの場所のことはよく知らなかったんだけど、港川人は古代史のビッグネームですごい興味があったので結構今回の旅行で一番楽しんでいたかもしれません。港川人は港川フィッシャー遺跡で発見された1万8000年前の人類で、これまでに9体近く発見され、ほぼ全身の骨格が復元可能なものも含まれていて、旧石器時代の研究を大いに前進させたものです。沖縄にこういう考古学的発見が多いのは、地層の多くがアルカリ性の琉球石灰岩だからそうで、内地に比べても骨が良い状態で残っていることが多いんだとか。

    TKY201006280112 最新の研究を元に修正された港川人像。オーストラリアやニューギニアの集団に近い。( 引用:国立科学博物館

    観光側は「もしかしたら日本人のルーツかもしれない」ということを前面に押していたけれど、実際にオーストラリア・ニューギニア近辺の人に近いという研究結果が有力。ガイドさんはこの説に基づいて作りなおされた新たな港川人像をこっちのほうがかっこいいですねと言っていたけれど、最近の有力説については触れていなかった。観光的には日本人のルーツというほうが訴求力があるんでしょうかね。縄文人の南方ルート説と北方ルート説というのは結構大きなテーマだったりするのでこの辺を調べてみても面白そうです。僕自身は北方ルート説をなんとなく支持しております。

    ガイドさんが触れなかったもう一つのポイントで、港川人は相当過酷な環境で育っていた可能性が高いというものがあって、発掘された骨格をレントゲンで撮ると「ハリス線」と呼ばれる、成長期に十分な栄養が摂取できなかったときにできる横線があるものが2体見つかっている。歯の摩耗が激しいことから、硬い粗雑な食糧を歯を酷使して食べていたようです。港川人は東南アジアのスンダランドという大陸から来たというのが有力ですが、やはり食糧を求めて移動して辿り着いた沖縄の地でも過酷な環境には変わりがなかったようです。

    ガンガーラの谷での発掘調査では港川人はどこへ行ったのかという部分が解明されることが期待されています。これまでも縄文期の人骨や土器は出土していますが、港川人と縄文人をつなぐものはまだ出てきていません。僕も発掘してえです。

    種子之御嶽サニヌシーウタキ

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    イキガ洞の鍾乳石。男性器のような見た目から子宝や成長などの民間信仰の対象となった。(引用:ガンガラーの谷)

    ガンガーラの谷のもう一つの目玉がイキガ洞・イナグ洞からなる種子之御嶽サニヌシーウタキです。御嶽は沖縄の聖域。沖縄の言葉でイキガは男性を、イナグは女性を示しているようで。2つの洞窟がなぜ性を象徴しているかというと、イキガ洞の奥にある鍾乳石が男性器の形をしており、竪穴で現在は入れないイナグ洞は胸と尻のような形をした鍾乳石があるからです。僕は最近のパワースポットブームはとても冷めた目で見ているけど、どうみてもちんちんにしか見えない巨大な鍾乳石を前にハイテンションになりパワーをいただいた気がします。いい年してちんちんで大喜びします。

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    イナグ洞の前に置かれた看板。ユタが置いていったらしい。

    沖縄の御嶽もやはり本来は男子禁制の場所が多いらしく、女性がシャーマンの役割を担うのは同様のようです。本土でも性器信仰は各地で見られていたようですし、やはり生命の神秘って突き詰めると有性生殖の仕組みを形どっている性器に辿り着くんでしょうね。ありがたや。

    大主ウフジュガジュマル

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    沖縄は各地にガジュマルがありますが、ガンガーラの谷のガジュマルは超巨大です。「このガジュマル、歩くんです」という説明がされていて、根を伸ばしてその地の養分を吸って、養分が少なくなったら次の土に根を伸ばしてっていうものを繰り返しているそうです。

    数ある樹木の中でもガジュマルは確かに妙に生き物くさい樹木です。いや、植物も生き物なんだけど、動物のような。キジムナーという妖精信仰が生まれるのも頷けます。ちなみにキジムナーは魚の眼が大好きなので、魚眼レンズで待ち構えてみましょう。

    スキューバダイビングした話

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    今回の旅行はスキューバダイビングをやろうというのがひとつの大きな目的だったのです。結論から言うと、めちゃくちゃ良かった。

    僕はこういうリア充がやりそうなアクティビティは誘われない限り手を出さなかっただろうし、そうじゃなくても僕はカナヅチなのでマリンスポーツには手を出すことは絶対になかっただろう。まぁ、スキューバならボンベあるし溺れることはないだろうと気軽に話に乗ったものの、やはり海に入る直前は相当に緊張していた。

    最初は本当に息が苦しくて怖いんだけど、そのうち慣れてくるとどんどん世界が広がるのを感じる。多分ウィンタースポーツもそうなんだけど、普段の平行移動に高さの移動も加わるだけでなんとも言えない楽しさがある。インストラクター付きで30分の短い時間だったけど、足の届かないエリアは死を意味していた僕の中で、間違いなく世界が広がった。なるほど、リア充はこうやって体験を買って自分たちの世界を広げているのかと感心した。

    30分で7500円と、何かにつけて金をケチろうとする僕にとっては贅沢なプランだったけど、体験を買うというのはまさにこういうことなんだろう。なんか風俗に通じるものがあるなって思いました。