初歩からの無職

田舎の生活の足はグラベルロードで決まりってワケ

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この記事はロードバイク Advent Calendar 2020の8日目の記事です。昨日はpayanecoさん落車して鎖骨骨折から1年間の懺悔でした。自転車が生活の一部になっているので非常に身に沁みます。

生活環境の変化

今年の8月末にシェアハウスの強制移転イベントが発生し、生活環境が変化しました。それまではアルバイト先、買い出し先ともに8km圏内かつ標高差もほぼなしというなかなか快適な自転車環境でGiantのEscape Airというクロスバイクで生活していました。

引っ越しによる環境変化として、まず通勤13.5km、獲得標高行き帰りともに160m前後になりました(数字はStravaの計測値より)。自転車が趣味というわけではないので自転車コミュニティにも詳しくないのですが、自転車通勤してる人にとってはそれでもよくある数字じゃないかと思います。

通勤距離が単純に伸びればそれだけ事故の確率も上がると期待されるわけですが、それ以上に通勤道路環境も引越し前と比べて多彩になっており、より多くの注意資源の配分が求められました。リアス式海岸沿いのエリアは数少ない土地に狭い道路が敷かれており、歩道なしの道路を小学生が登下校していますし、東日本大震災の津波直撃エリアでもあるので、大型工事車両が行き来し、道路にも砂利や小石、木の枝などパンクや事故につながりそうなトラップがたくさんあります。道路工事箇所も多く、リム打ちパンクを誘う鉄板を通る必要があったり、そもそも舗装工事中で文字通りのオフロードと化している箇所もあります。

また、引越し先の物件はお風呂がないので6km先の温泉を利用します。通勤途中なので問題ないですが、着替えを持ち運ぶ必要があるので、自転車のパッキングも多少考える必要が出てきました。

新環境に適応したカスタムとグラベルロード浮上

こうした生活環境の変化を踏まえ、それまでの25cのスリックタイヤ装備のクロスバイクでは心許ないのでカスタム案を色々と考えていたのですが、そもそもクロスよりも最近流行のグラベルロードバイクが適しているのではないかという考えが上がってきました。

グラベルロードの共通項は大体以下のような感じです。

  • ドロップハンドル
  • タイヤの大きなクリアランス
  • ディスクブレーキ
  • ダボ穴いっぱい

走破性と拡張性重視の長距離ツーリング用バイクという感じで、現在の生活環境に非常にフィットしている気がしてきました。太いタイヤでは路面にそこまで神経使う必要もなさそうですし、雨天時も走行することがある以上、リムブレーキよりもディスクブレーキの方が安全そうです。大量に積載すること前提にダボ穴がたくさんあいているのも嬉しく、日常使いかつヘビーに自転車に乗るならグラベル一択な気がしてきました。

MongooseのGuide Sport 2019

ってなことをシェアハウスの管理人に言ってたら、なぜか即買いして貸してくれたのがMongooseのGuide Sport 2019です。Mongooseはオンロードだとあまり聞き慣れないですが、BMXやマウンテンバイクで有名なブランドです。

Mongoose Guide Sport 2019

特徴的な形状のフレームにピッタリ合うフレームバッグが初期装備でついてくる謎のサービス精神もさることながら、完成車でついてくるタイヤ径が47cとグラベルロードの中でもかなりぶっちぎってます。27cから25cに変えたときは全然違いがわからなかったですが、25cから47cはタイヤが地面をしっかり噛んで離さない感覚がすごいです。登坂性能も間違いなく太いタイヤは不利なのですが、一度スピードに乗るとそれなりに安定しますし、今は極太タイヤに慣れた感じがあります。今後レーシーなバイクに乗る機会があれば、再び翼が生える演出が待ってると思うと胸が熱くなります。

装備

guide sport 2019 look

普段の使用スタイルです。予算の関係で基本は完成車のままです。なお、コロナ禍による生産縮小&自転車需要の増加のためか、各パーツ特に海外ブランドのものは手に取るまでかなり時間がかかりました。

au-bycle

自転車装備ではないですが、自転車保険はauのBycleのシルバーコースにしました。自転車保険は月100円で個人賠償責任保険というのが多いですが、入院通院も出て月500円程度になるのでリーズナブルな気がします。安全基準を満たしたヘルメットの着用時に死亡すると100万円プレゼントなのでヘルメットも準備しました。

ちゃんとしたヘルメットもいいですがとりあえず予算の関係でAmazonの安いやつです。これはライト付きですが速攻で電池切れるので使ってません。

雨天時も走るのでフェンダーはフルフェンダーの方がよいと考え、47cまで対応できるSKSのブルーメルスのフェンダーを購入しました。取り付けも動画でわかりやすいです。しかし調整したあと金切りのこぎりで切り取る必要があるのですが、面倒でまだやってない。

これは新規ではなく流用ですが改めて紹介です。ortliebの完全防水パニアバッグは以前から結構な頻度で使っているかなり年季の入っているモノですがかなり耐久性がありますね。ノートPCとか運んでる関係でバックパックを使うと腰を痛めがちなのでパニアは必須になりました。帰り道にスーパーに寄って食料などもパニアに入れます。

パニア取り付けに必要なリアキャリアです。ディスクブレーキ対応のものが必要であることに加えて、サイドに取り付けつつ中央にトランクバッグ取り付けも可能で便利そうなのでこれにしました。

ほぼ常時パニアつけてるのでテールランプはリアキャリアにつけます。

シリコンで車体に優しい定番のパナソニックのU字ロックです。U字ロックはフレームに直付けはあまりよくなかったり、カバンにしまうとロックかけるときに面倒だったりと、移動中どこにしまうかで結構悩みますが、Topeakのリアキャリアにピッタリハマることに気づきました。ここが個人的にかなり便利です。

Panasonic SAJ080

もちろん固定なしは危ないのでAmazonで安かったベルクロのバンドで固定してます。

フロントフォークのケージはBlackburnのout post cargo cageです。Ortliebのアウター用の完全防水ドライバッグにお風呂の着替えとかを入れています。

パニアに入るといえば入るのですが、食料買い出し時はキツキツになるのと、そもそも衛生的に分けたほうがいいかなあという。まあさらにいえば、リアキャリアの上に載っければいいんですが、とにかくフロントフォークのパッキングを試したい一心で買ってしまいました。

ortlieb dry bag

そのまま締めようとするとblackburnについてくるバンドだとギリギリなので、バッグを開けてケージに固定してからロールアップするといい感じになります。7Lは通常のペダリングに干渉しないギリギリのサイズ感でなんとかなった感がありますが、立ち漕ぎダンシングのときはもろ当たる感じです。

ドロップハンドルになったらつけたいと思っていたハンドルミラーです。自転車は基本立てかけるので折りたたみ可能なビームのミラーはいい感じです。後方確認は必ず振り返っての目視が必要ですが、全ルートを通じて一車線の狭い道なので後方確認前に姿勢を大きく崩さずに後方を軽くチェックできるミラーがあると便利ですしより安全だと思います。

3ヶ月グラベル生活してみて

1日30km前後×30日で900km/月くらいです。

  • とりあえず結果としてパンクゼロ
  • 太いタイヤはかなり安定感がある
  • 必ず停車して乗り上げてたリム打ちケアポイントも素通りできるのでストレスフリー
  • 路面に対して注意を割く必要がないので危険予測に注意資源を割ける
  • クロスバイクよりも移動時間短縮&消費カロリーも減ってエネルギー効率がいい

当初の目論見どおり、現在の生活環境であればクロスバイクよりもグラベルロードの方が完全に合っているので特にデメリットは感じていません。よりレーシーなロードバイク趣味があれば足の重さとかが気になるのかもしれませんが。

車社会の田舎の車道でそれなりの装備をした自転車は相当邪魔そうなので、気を使ってもらってるドライバーの皆さんには感謝です。

あと一見すると旅人に見えてしまうので田舎の親切なおじさんの親切を引き出してしまうということがたまにあります。誠に申し訳ございません。

今後やりたいこと

全財産1万円(お小遣いとかではなく文字通りの全財産)くらいなので自転車投資が止まってますが、自転車移動が生活の要なのでここに対する投資がQoLに直結するので想像するだけでも楽しいところです。

坂もそれなりに多いのでビンディングペダルの恩恵が大きそうですが、立ちゴケに対する恐怖も拭いきれません。基本街乗りしかしないので、市街地走るときはフラットペダルにできるように片面SPDくらいにしといたほうがいいかもしれません。

47c対応のチューブが地味に入手困難なので、パンクするかタイヤボロボロになるまで使い切った段階でタイヤのチューブレス化はやりたいです。

ディスクブレーキの油圧化も是非やりたいですが、自力でやる動画を見ると油まみれになる未来しか見えません。かなり難しそうです。

あとApple WatchのStravaで計測してますが、バッテリー消費も激しいのでサイコンも欲しいです。