時間は一週間前、5/8の金曜の夜に野方の妖怪ハウスで飲んでいたときのこと。もうすぐ日付も変わるので帰り支度も始めているときに、「明日、秩父王国の見学会があるけどどうすか?」と、ときさばさん(ギークハウスいっぱい運営している人)に言われる。「何ですかそれ」と聞くと「独立国家を作ろうとしてる人がいる」ということを教えてもらったので「じゃあ朝起きれたら行きますね」と返事してその日は終電間際で帰宅。
次の日、朝起きたら件の独立国家建国予定地の最寄り駅までの時間が結構シビアということに気づいて迷う。8:25分だかそれくらいに乗れば鈍行で間に合う算段だったので、8:20まで悩み、でもやっぱ面白そうなので元住吉駅までダッシュで走り、なんとか間に合う。
もともと上京してくる前は、岡山の中山間地域がとても気になっていて、しょっちゅう車で行っていて田舎のコミュニティ作りとかそういうものに興味があったし、何より国家を作ろうと企ているのだからすごく面白そうだ。僕は田舎者なので、いうて東京近郊の街なんだからそこそこの都市になっているんだろうと思っていたら、秩父あたりまで入ってくるとものすごい田舎になってきてワクワクしてくる。接続の関係で秩父鉄道に乗換えるときにICカードが使えなくて超久々に切符を購入。ものすごい田舎だ。
多分ときさばさん来なさそうだなと思ったら、やっぱり来なかった(寝坊して昼過ぎに到着)ので、全員初対面。参加者は首謀者の内田さんの知り合いを中心に、シェアハウス関係の人だったり、ついこの間の区議会議員選挙に出ていた人や、秩父市議会議員の人までいた。「独立国家を作ろうとしている」という情報以外は何も持っていなかったので、「田舎で農業がコミュニティを作る」くらいのことを想像していたのだけれど、もっと志の高い活動なのかと顔ぶれをみて感じる。
そうは言っても、やっぱりメインは畑を見て種を植えてからの、バーベキューなのでホイホイとついていく。畑は結構広くて参加者で畝を作って実際に種植えをしていく。内田さん曰く野菜のセレクションは「できるだけ手のかからないもの」を選んでいるらしい。当日は雨が振りそうだったので、地主さんの家で食べることに。昼から酒飲みながらのBBQは楽しいですね。
BBQ後は山に行って、開拓しているところを見学。ツリーハウスが建てれそうな木から蔦が伸びていたのでターザンごっこをする。斜面は切り倒した後でもう色々鋭利なモノが突き出しているので蔦が切れたら死んじゃうよねアハハとか言いながらみんなで遊んでたら内田さんがターザンした時に蔦が切れる。建国の夢ここで潰えたかと思ったけど奇跡的に首を傷めた程度でちょうど刺さらない場所に落ちた。凄まじい強運。そして誰も動画を回していないことに落胆するあたりは、テレビマンのプロ根性すごいと思った。動画で撮らなくてスミマセン!
そんなこんなで久々に田舎を満喫して、帰りは電車で爆睡しながら帰宅。秩父は田舎だけど、2時間ほど電車に乗ってれば都心にアクセスできるところがすごい。
田舎を楽しみすぎてて、結局秩父王国のプロジェクトについてあんまり聞けなかったので、後日調べてみると内田さんのブログに建国に至るまでの記事がありました。
内田さんはテレビ関係やシェアハウス関係など色々手広くやられている方で、それらの様々な体験が今回の独立国家の建国というものにつながっているようです。
内田さんのような立派な経歴はないけれど共感出来る部分が多くて、特にシェアハウスのゆるい繋がりはまさしくギークハウスで感じているそれと全く同じものだと思いました。建国にちらっと関わることができて本当に幸運だったのかもしれない。
東京に来て5ヶ月以上が経って、ニートであるにもかかわらず本当に色んな界隈の人と話す機会があったけど、やっぱり共通してるのは「コミュニティ」というキーワードだ。多分今後僕が、文字通り生存するための生命線だと思う。秩父王国は最終的に人口10人以上3000人以下の共同体を目指すそうですが、もしかしたら王国民になる機会があるかもしれないし、そうでないとしても建国の試みから得られるものはたくさんありそうなので、今後も良かったらお邪魔させてもらおうと思います。ありがとうございました。