初歩からの無職

クズを支える技術

    この記事はギークハウス Advent Calendar 2016の2日目の記事です。書いているのはギークハウス新宿四谷に住んでいる種延です。 2016年もおしまいです。今年は特に何もやりたくねぇなぁと年初に思っており、割りとそういう1年にできたのではないかと思います。その中で貯金を使い切ってみたりとか夏場の野宿事情調べたりとかクソ楽な単純労働してみたらクビになったりとかテレビに出て出演料ふんだくったりとか色々できました。燃費が非常にいい一年だったと思います。特に自転車のパンク修理ができるようになったので、過去の人生を振り返っても大躍進の年と言っても過言ではないでしょう。圧倒的人間的成長を噛み締めています。

    頑張らなくても勝手に環境が良くなっていく

    さて、幼少期から既にクズだった僕は両親から常々「今努力しないと将来苦労することになるぞ」と言い聞かされてきたものですが、ところがどっこい蓋を開けてみると僕が特に努力しなくても社会が勝手に良くなっていくので困ったものです。おそらく今後もこの傾向は続くだろうなと思っていて、少なくとも僕個人的にはそれなりに死なないだろうと踏んでいます。死んじゃうような事態が起こるとしたら多分それは今頑張っても僕では対処できないのでそのときに考えましょう。 リセマラが許されない環境下で僕を生むという重大な決断をし、さらには成人してもなお自宅で引きこもる僕を支え続けてくれた尊敬する両親がなぜこのような先見性のないお説教をしてしまったのか。全然余裕じゃねえかぶっ殺すぞと言いたいところですが、考えてみると彼らはGoogleもFacebookもTwitterもAmazonもない環境で育ってるわけです。難易度インフェルノだったんですね。

    生きるのめっちゃ楽になってる

    SNSなしでゆるいネットワークを維持するのは多分僕には不可能だったし、今のような大量のコンテンツにアクセスしやすい環境がなければ僕の人生はもっと退屈だったことでしょう。そもそもインターネットのおかげで無料でかなりの情報にアクセスできます。僕ははてなスターで承認欲求を満たすためにはてブを眺めているだけで時間が過ぎるのが早いです。 お金が必要な部分においても、今は酒や煙草を吸わなくてもAmazonPrimeでごちうさとか見てれば心がぴょんぴょんするし、Apple MusicやSpotify、NetflixやKindle Unlimitedなどの定額制コンテンツもたくさんあります。他にもシェアリングエコノミーの猛威が素晴らしく、お金を得る手段も昔よりも多様化していてトレードしやすくなってきています。今年はUber eatsでそこそこお小遣い稼ぎができました。 思うに両親の時代は低所得層に身を落としてしまうとそんなに人生が楽しめなかった時代ではなかったかと思うのですが、今ではコミュニケーション能力に乏しくてもそこそこ人とつながりやすく、能力がなくてもそこそこお金を作りやすく、お金がなくてもそこそこ楽しめるコンテンツが転がっている非常にいい時代なのではないかと思うのです。なのでクズから脱するために無駄な努力をするよりも、何が必要で何を諦めるかというトレードオフをしつつ楽に過ごせる生き方を模索する方がよっぽど現実的ではないかと思います。頑張っても辛いだけなのでできるだけ頑張らないようにしましょう。 明日は石油王@m43netさんです。今度寿司でもおごります。元ネタも貼っておきます。