初歩からの無職

会社を退職してからハローワークで失業保険をもらうまで

    複雑怪奇なハローワークのシステムに苦心したニートのメモ書きを御覧ください。注意:ここに書いてある情報は僕がハローワークで見聞きしたことや調べたことをまとめているので、他のハローワークでは違ったりそもそも僕の勘違いもあるかもしれませんので、実際にハローワークに行って聞いてみてください。

    基本事項

    鉄則はハロワに行って話聞くこと

    ハローワークごとによって微妙に取り扱いが違ったりだとかもあるので、まずはハロワに行って話聞くことは鉄則です。繰り返しになりますが、ここに書いてあることも他のハローワークでは違うってこともあるので、参考程度にとどめて所轄のハローワークにお問い合わせください。

    失業保険はあくまでも就職できない人への給付

    再就職支援のはずなのに、就職しなければしないほど多くもらえる制度になってるのがずっと疑問だったんですが、これは「本人の意志に反して失業した場合の給付」ということがまず大原則だからだそうです。そして自己都合の場合でも、長期化した際にはこの給付を受けられるように、給付制限期間を設けて支給という形になっていると。

    一応、早めに就職しても色々手当がある

    あと金額計算しないと分からないのですが、早期に就職したらしたで再就職手当というものもあるので、一概に満額受け取るまで就職しないのがお得とは言えないですね。一般的には履歴書に空白期間を作らないほうがいいともいうし、そこらへんとのトレードオフを考えないとダメですね。後述しますが、結局のところすげえめんどいのでさっさと就職したほうがいいよ的な制度になっているんだと思います。

    失業保険の仕組み

    色々ケースがあると思いますが、最も多いであろう勤続10年未満で自己都合退職して、給付期間が90日ある場合。僕もこれです。

    受給期間には賞味期限がありますよ

    これはいつでももらえるというわけではなくて、離職日から1年間の間にもらわなければ権利がなくなります。言い換えると、満額を受け取るためには離職日の1年後から受給資格決定日から7日間の待機期間3ヶ月の給付制限期間実際に給付を受け取る90日間より前に手続きをしないといけません。例えば、90日間の給付期間がまだ残っていても、離職日より1年過ぎればそれ以降は一切給付を受けられません。後述しますが、色々落とし穴があるのでできるだけ早く手続きした方がいいです。

    ハロワに求職を申し込んだ日から7日間は待機期間

    ハロワに求職を申し込んだ日が受給資格決定日になります。今後の失業認定や給付期間の起点となる日になります。この日から7日間は手続き的な意味からか、特に何の意味もなく待機です。7日経過した後、3ヶ月の給付制限期間に入ります。僕の場合だと1/5に手続きしたので1/11に待機終了で、翌日の1/12から4/12が給付制限期間になります。90日ではなく3ヶ月ってとこ注意です。待機期間後、給付制限期間中に雇用保険説明会があるので出席しなければなりません。

    給付期間中は4週間に1度失業認定を受けなければならない

    就職活動何もせずに金だけもらおうってのはできません。受給資格決定日に応じて、給付制限期間中に初回の失業認定が1回と、給付期間内で4週間に1度、就職活動してるけど失業状態だよっていうことをハローワークに認定してもらう失業認定日というものがあります。就職活動実績とは、ハローワークでの就職相談や職業訓練相談や、履歴書の提出や面接などです。失業認定日に必要な就職活動実績の数は、給付期間前の初回認定に1回、給付開始後の最初の失業認定は3回、以降4週間に1度の失業認定日には2回必要になってきます。失業認定は原則4週間に2回の就職活動実績が必要と考えてください。初回が1回でいいのは、求職申し込みをした時点で1回がカウントされているからで、多くの場合雇用保険説明会の参加も1回とみなしてくれます。給付開始後の認定が3回必要なのは、初回認定から給付開始後までの期間が長いからです。僕の場合だと初回認定日が2/2で次の認定日が4/27なので、かなり開いていますね。

    一回でもチョンボしたら先延ばしになります

    上でとにかく早めに手続きしたほうがいいと言ったのは、例えば失業認定できなかった!ってなった時に次の失業認定日まで丸々持ち越されるので、期限ギリギリだと1回のミスが命取りになり得るからです。

    失業保険とアルバイト

    3ヶ月のながーい給付制限期間、アルバイトもなしに生活しろってのはかなり苦しいですね。失業保険とアルバイトの関係についてまとめときます。給付制限期間中と実際にお金を受け取る給付期間中とで話が違ってくるので注意しましょう。細かい条件は例のごとくハロワでご確認を。

    給付制限期間のアルバイトは「就職したとみなされない範囲」ならOK

    詳しい条件はハローワークに確認してほしいのですが、ここでいう「就労」とは1日4時間以上の労働です。また、契約期間7日以上、週20時間以上かつ週の就労日が4日以上の労働契約は「就職」とみなされます。要はハローワークに就職したとみなされない範囲でアルバイトをすれば問題ありません。もちろんハローワークに申告はしなければなりませんが、給付制限期間中であれば就職とみなされない範囲であれば、アルバイトをしても受給額には影響しません。

    給付期間中のアルバイトは基本しない方がいい

    給付期間も同様に「就職」したとみなされると給付が打ち切られるので注意です。また、給付期間に「就労」した場合、就労した日の日数分だけ給付が先送りになります。なので、基本は別にやってももらえる額が最終的に減るわけではないのですが、上でも書いたとおり、受給資格を喪失する日以降はもらえなくなるので、その辺はきっちり管理しないといけません。また1日4時間未満の労働を「内職・手伝い」としています。これらも申告しなければならず、こちらは場合によっては減額があるんですよ。収入額によって全額支給・一部支給・不支給に別れるようですが、詳しくはハローワークで問い合わせたほうが良さそうです。というか給付期間中は給付金のみで就職活動に専念するのが鉄則です。このへんを複雑にしてるのはなかなか制度としてはうまいのかなぁと思いますね。

    ハロワの人は親切なのでとっとと行っときましょう

    まだまだ給付期間の延長や職業訓練による給付など色々求職者を支援する仕組みはたくさんあります。色々な理由からかなり複雑なシステムで、僕のようなニートからするとなんかいやなイメージもある場所ですが、失業者や離職者を相手に仕事をしている人達なのでまぁ嫌な思いはまずしないと思います。僕の場合だと職業訓練を利用するときに職員の人が色々教えてくれて、色々実績のある施設やこれは補助金目当てのとこなんじゃねーの?みたいな結構踏み込んだアドバイスまでしてくれて、想像してたよりだいぶフレンドリーでした。さすがプロです。ネットでは少しでも多くもらうために色々なテクが紹介されていますが、実際すげえめんどいのでさっさと就職して再就職手当もらうのが一番シンプルで結局自分のためになると思います。僕もそのつもり。あと就職相談は就職活動実績にもなるので基本待ち時間が結構かかるので、本やゲームとか時間を潰せるものを持っていったほうがいいですよ。以上、ハロワからたねのぶでした。