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初東北とギークハウス大船渡

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なんだかんだ月に1回はどこかに旅行している気がする種延です。今年新たにローンチする予定のギークハウスのうち、大船渡の祭りに参加するというお話があって、ギークハウスのニートやフリーランス周りの人達で8/5から8/8にかけて岩手県は大船渡に滞在していました。

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ギークハウス大船渡計画

大船渡にギークハウスを作る

大船渡は聞き覚えのある人も多いだろうが、東日本大震災の被災地域の一つの港町だ。明治大学とNTTPCコミュニケーションズが連携して「つむぎプロジェクト」という東北再生支援のプロジェクトが現在も行われている。

つむぎプロジェクトを企画した福山さんが今回のギークハウス大船渡計画の中心人物。福山さんは震災直後から現地に足を運んでおり、以後震災復興に様々な角度から尽力されている方のようです。

2011年3月14日につむぎプロジェクトの企画書を書いた。

長野で取り組んでいた「ホットエリア」をNTTの局舎が被害にあって通信が途絶えた被災地に臨時ローカルネットワークとして作る。ローカルネットワークの中で情報共有環境としてSNSを立てる。というものだった。

つむぎプロジェクトを始めた日 – テレワーカー日記

震災の3日後には企画書を書き上げている福山さんの行動力にはただただ驚くばかり。こうしてNTTPCコミュニケーションズと明治大学の協力を得て、東北復興支援「つむぎプロジェクト」が開始された。

それからなんやかんやあってギークハウスのときさばさんと繋がり、なんやかんやで大船渡にギークハウスを作ろうという話になったようだ。大事なところはあやふやだが、大筋はこんなところだ。

視察がてら盛町燈籠七夕祭りでPepperを踊らせようプロジェクト

そんなこんなで、まだギークハウス大船渡は計画途中であるものの、今回は大船渡視察も兼ねて大船渡の祭りに狂気のアンドロイドPepper君を参加させて、たらふく美味しい海鮮を食べて週末には帰ろうねというのが主な目的だ。

出発前日には頭には大船渡の美味しい海鮮料理しかなかったのだが、出発前になりPepperについて調べておいてねと軽くお達しがあったのでガイアの夜明けでPepperを勉強する。ソフトバンクロボティクスの林要さんがとにかくエグゼクティブ感がすごい。体の芯から湧き上がるエグゼクティブ感が彼をそうさせるのだろうか。後は感情マッピングとか面白いエピソードもあって、喜ぶ孫さんの顔を見てなんだか嬉しくなって寝床についたのである。

つまるところ、何も調べていない。

ニートと東日本大震災

311以後、価値観が大きく変化したと言われているが、僕は2011年当時就活まっただ中で、被災地からも程遠いところにいたせいか、全くもって影響はなかった。当時も今も自分のことで精一杯だし、今回の旅もまだ見たことがないのでとりあえず見に来たくらいのノリである。

そうは言っても、311以後、地方に移住してくる人が多く出てきていて、そういった人達に会ったり、本を読んだりして僕自身は大いに助けられたように思う。僕自身は既存の社会ではうまく生きれない人間であることが判明したので、同時期に社会の中で新しい生き方を求めるムーブメントが起こっていたのは幸運だったかもしれない。似たようなことをphaさんも言及している。

ギークハウスプロジェクト自体は東日本大震災以前からやっているし、自分では「システム崩壊後に立ち向かってる」という意識は特になかったんだけど、そう言われてみるとそうなのかもしれないと思った。そもそも僕は既存のシステムに適応できなかったし適応したいともあまり思っていないし、あと固定した資産を持つのは生理的に苦手なので無形のネットワークをとりあえず張り巡らせとけ、みたいなところも災害に強いのかもしれない。

phaの日記

色んな人が生き方を変えていたりしているのだけれど、そもそも既存のシステムに適応できなかった人にとっては311ショックは起こっていない。僕は震災とは全然関係ないところで勝手にポッキリ折れてしまっただけなのだけど、それでも結局はポスト311よろしく既存システム以外の道で生きる道を探している。

今回も僕自身の動機はまだ来たことないところだったし、海鮮は美味いらしいし、地方にギークハウスができたらなんか面白そうだったからだ。沖縄や岡山や新潟も面白い広がり方をしているし、もっと地方にギークハウスができればいいと思う。

大船渡へ移動

朝方、陸前高田へ到着

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都内から大船渡までは600kmほどなので、車を交代で運転する。夜に出発して朝には着く算段だったが、3人ローテーションくらいだったので割りと運転の疲れはなかった。

夜通し運転して、朝方に岩手入りする。まずは陸前高田市に到着する。山を削り、陸地を嵩上げするためのスーパーベルトコンベアが広がっている。気の遠くなるような作業だ。

一面何もないが、かつてはここは町で、少し前まで瓦礫の山だった場所だ。陸前高田市は平地が広がっており、津波から避難できる高台も無く、橋も壊れて被害が甚大になったらしい。

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陸前高田市には7万本の松が生い茂る高田松原という名勝があったが、津波でそのほとんどが流されている。奇跡的に残り復興のシンボルとして保存された奇跡の一本松を見る。防潮林としても機能してきた松原だったが、今はその姿は跡形も無い。

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津波の高さを物語る四階まで破壊されている建物。4年経っているが、未だに爪痕を残している建物を各地で見ることができた。

大船渡港で朝食&夕食ゲット

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大船渡についてまずは漁港で朝食。うまい。やっぱり港町は海鮮が美味しいし、最高。

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漁港で晩御飯の分も購入する。イカとかまだ生きていて本当に新鮮。やっぱり港町は海鮮が美味いし、最高。(大事なことなので2回言いました)

三陸沖は親潮と黒潮がぶつかる世界三大漁場のひとつだ。日本に港町数あれど、三陸海岸の港町ほど豊富な海産物が食べられるところはないんじゃないだろうか。

つむぎルームでPepperをいじる

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今回お世話になるのはつむぎプロジェクトの拠点のつむぎルーム。夜通し運転をしていたので、ころとろさんとギー荻のニート以外は完全に撃沈。今回はPepperに祭りの踊りを躍らせるというミッションがあったが、祭りは当日。二人は寝る間もなくPepperと格闘。福山さんも同時進行で色々と準備に追われているらしく、フタを開けると超ハードであった。

加茂神社へ

Pepperを二人に押し付け周辺を散策。大船渡はすぐ近くに山があり、やはり陸前高田と比べてまだ避難できそうな印象だった。

ニュース映像でも度々流れていた加茂神社も大船渡にある。つむぎルームからも徒歩圏内なので寄ってみる。

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港方向から加茂神社に入ると急な階段がある。震災のときは足が悪い人を背負ってこの階段を登った人もいるんだとか。登るとあまりの急勾配に足がすくみそうになる。

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映像だとこの木の根元あたりまで水が来ていたのだろうか。かなりの高さ。

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加茂神社からの眺め。すぐ近くが海。4年経ってもまだまだ復興途中といった眺め。

子供が水鉄砲で遊んでいたので挨拶すると、笑顔で水鉄砲を撃ってくる。危ない。おばあちゃんに挨拶して、東京と変わらないくらい暑いですねという話をする。なんとなく津波の話題には触れることができなかった。コミュ症。

男の居場所「寿限無亭」

全てが手作りの秘密基地

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今回一番衝撃的だったのは寿限無亭という最強DIYハウスだ。ログハウスから小物に至るまで全てが手作り。男子永遠の夢、秘密基地を本当に作ってしまった感じ。

壽限無亭は、大船渡市立大船渡中学校第11回生の有志10人を中心に、還暦祝記念として平成11年に着工。面積15坪のログハウスで、大船渡湾を一望できる高台に位置する。周囲の雑木を伐採して一本、一本を組み合わせただけに手間がかかり、完成まで7年を要した。すべて手作りで雑木のログハウスとなるとおそらく全国に類例がないと思われる。

男の居場所 –  寿限無亭

還暦祝いで作ってしまうのだからすごい。男の居場所といいつつ、女の子もたくさんくるようです。

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遊び心満載で、木の上に立ててある缶でパチンコが楽しめる。何よりすごいのは足元のフックを引っ張ると缶が元通りになるんですよね。非常に技術力満載でした。ちなみに僕は思いっきりパチンコ引っ張ったら紐が外れて右目にクリティカルヒットしてトラウマに。その後練習したら結構当たるようになりました。

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デッキからは大船渡湾が一望できます。もちろん暑いは暑いんだけど、日陰に入ると海からの風が涼しいです。あと驚いたことに、全然蚊がいない。たまたまかな?

流しそうめんを食べる

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食うのに必死で全く写真が残ってないのですが、今回は流しそうめんを頂きます。このセットアップを見ていただければ分かる通り、かなりのスケールなのですが、驚くべきはその運搬システムにあります。

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すくいきれなかったそうめん達を台にセットします。神々しい。
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それを流し台まで運ぶのがコレ。滑車で引っ張りあげるとロックが外れて今度は水平方向に移動するという仕掛け。その部分まで全てが手作り。半端ない。

まぁ食うのに必死で全然写真残ってないんですけどね。めちゃくちゃうまかったです。

盛町の灯篭七夕祭りへ

ギリギリまで続くPepperの調整

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祭りまで時間がないので、祭り会場にPepperくんを移動して作業続行。盛町の踊りをプログラムするのが目的だが、さすがに時間がシビア。全員が初めて触るのでPepperの仕様などに悩まされながら手探りで作業を進行。

東北の七夕祭り

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青森ねぶた祭を代表するように、東北では七夕祭りを月遅れの8/7前後にやっている。これは本来七夕が旧暦7月7日に行われており、同じく旧暦の7月15日前後のお盆の行事の一環としての姿を残しているからだ。

七夕はお盆に向けた精霊棚の準備や幡を立てる棚幡たなばたが元々の語源であり、文字通りお盆のための準備を行う重要な日だったわけだが、明治の改暦により月遅れの新暦8月15日にお盆が移ったのに対し、七夕は新暦の7月7日になってしまい、二つの行事の関係性が薄れてしまったのである。

盛町の七夕祭りも写真のように灯篭の上に七夕の短冊がある。やはり地方ごとに文化が違っていて面白い。

人気者Pepperくん

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おそらくほとんどの人が初めて見たであろうPepperくんはそれなりに好評で、踊りに全ての労力を注ぎこんだ結果、呼びかけに対してほぼほぼシカトしていたにもかかわらず、老若男女問わずPepperくんは大人気だった。

踊り本番になると、それなりに踊りに合わせてPepperくんも踊っているように見えたし、良かった。全ての作業を寝ずに遂行してくれた二人には頭が上がらない。

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しかし、こいつの人気には敵わなかった。彼奴の名はおおふなトン。銀河連邦サンリクオオフナト共和国のPRキャラクターで、豚のように見えるが大船渡を愛する謎の生命体だ。どう見ても豚だしここは日本だけど、とにかく可愛い。おおふなとんの登場でPepperから一斉に離れておおふなトンのもとに集まる。踊りのキレも半端無かったし最大のライバルとなろう。

夜は港で仕入れた海鮮をいただく

夜は朝に港で仕入れた海鮮を福山さんに料理していただきました。全員疲労困憊で写真も取らずひたすら食べまくります。

生うにを頂いたんですが、僕は結構うに嫌いなのですがめちゃくちゃ美味い。これが本物か。これが築地を経て東京に並ぶ頃には手の届かない金額になっているんだろうなぁと思いつつしこたま流し込みます。

やはり食い物が美味いところは住んでいて幸福度高い。農家も漁師も猟師も今後後継者不足に悩むだろうし、東京で消耗したら大船渡に寄ってみるのもいいかもしれない。

二日目以降も

男の居場所(省略)でBBQ&ピザ

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寿限無亭にまた来ました。今日はバーベキューと石窯ピザをいただきます。お肉は羊肉です。

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ホタテも美味いです。前日にはまだ生きていて、貝を開けようとして指を負傷させるくらい活きのいいもの。

あとはちゃっかり流しそうめんももう1度やりました。満腹でもつい食べてしまう。

鳥あつめ

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デッキの一部に鳥やリスのための餌が置いてあります。ボーっと窓際に座っていると鳥が寄ってくるんですね。

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結構近くにいても寄ってきます。リスはさすがに見れなかったけど、この間町田で死ぬほど見たから大丈夫。

大船渡温泉

東北に限らず最近はひとつの街に一つの温泉があるくらいだけど、大船渡温泉は建物も新しくて綺麗だった。宿泊もできるっぽい。

露天風呂から大船渡湾を見渡せるし、なんか境目は頑張ったら女子風呂覗けそうな淡い期待感を演出させている。(覗けません。)

ちなみに大船渡温泉から寿限無亭の屋根部分がちょろっと見える。

ギークハウス大船渡予定地やテレワークの拠点を見学

まだ正式には話は進んでいないけど、空きが多い仮設住宅をギークハウスにするという計画があり、その予定地をちょろっと見に行った。まだ住んでいる住人がいるので外観だけだけど。

テレワークの拠点となるところも見に行く。被災物件をリノベーションしてテレワークの拠点とするようだ。本来ならここの上部の居住スペースをギークハウスにするのがベストだったが、諸々の事情で難しかったらしい。

沿岸部の町を見ながら帰宅

黒崎仙境

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三陸のリアス式海岸の特徴をそのままにした陸前高田の黒崎仙境へ。基本的に三陸沖の漁港の湾内はどこもとても穏やかで牡蠣とかの養殖を行っている。リアス式海岸ってなんか波が荒々しいイメージがあったんだけど、湾内は波が低くなって漁港に向いているようだ。その分、津波が急激に水位をあげるなどの効果もあるが。

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この日は北からの風が強く、かなり肌寒かった。

大船渡旅行を終えて

その後も気仙沼、南三陸町、石巻市に寄りながら帰路につく。なかなかの弾丸日程だった充実した初東北になった。

大船渡は他の地方と同じく、生産年齢人口が減り続ける過疎化地域だ。基本的に港町は出入りが激しく、余所者に対するフィルタリングも弱いので、受け皿はあるはず。移住までとはいかないまでも、日本一豊富な漁場があり海産物が豊富なので滞在先としてはオススメ。東京の直通バスもあるみたいだし、ここにギークハウスができるのは面白そうだ。

ギークハウス大船渡は計画途中ですけど、興味ある方いたらご一報ください。

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